Healingが失敗した場合

ACIS healingモジュールは今も開発が続けられており、新しいバージョンのリリースごとに改良されていますが、ジオメトリを完全には修復できない場合があります。Healingで扱うような僅かな不正確さは、さほどメッシュに影響しませんが、webcutなどの操作によって良くないジオメトリが生成されれば、ブーリアン操作が失敗する原因になりえます。

以下の手法で、Healingできなかったジオメトリを修復できる可能性があります。

  • ジオメトリの作成元(Pro/ENGINEERなど)に戻ってモデルの精度を向上し、再度ジオメトリをエクスポートする。
  • rebuildオプションを用いて再度Healingする。
  • make tolerantオプションを用いて再度Healingする。
  • remove surfaceコマンドを使用して、問題のあるサーフェスをボディから除去する。その後、残ったカーブから新しいサーフェスを作成してボディを作り直す。
  • 問題のあるエリアのサーフェスを合成、メッシングして、その合成したサーフェスからnet surfaceを作成する。元のサーフェスを除去し、net surfaceを結合する。
  • ジオメトリをIGES形式でエクスポートし、そのIGESファイルを新しいモデルにインポートする。find overlapコマンドを使って、二重になっているサーフェスや角度のおかしいサーフェスを探す。必要に応じてサーフェスの削除・作成を行い、サーフェスを結合してボディを作り直す。

ジオメトリの修正が上手くいかない場合は、M&Tまでお問い合わせください。