一般的なHealingの手順は以下の通りです:
- プリプロセス-突き出しているサーフェスを切り取り、トポロジーを整理する(小さなカーブ・サーフェスを取り除く)
- 簡略化-可能であれば、スプラインを解析表現に変換する
- ステッチ-ジオメトリをクリーンアップし、隙間のあるサーフェスをつなぎ合わせてボディを形成する
- ジオメトリ構築-ジオメトリを修復・構築することで、モデル内のギャップを修正する
- ポストプロセス-断面曲線を計算し、良くないジオメトリをさらに修復する
- カーブと頂点の許容-Healingされていないエンティティへのブーリアン操作を可能にするオプション手順。不正確なジオメトリを許容する
Autohealingでは、以下のコマンドを実行することでこれらの手順を自動化します。
- コマンドパネル上で、Geometry → Volumeをクリックします。
- Modifyアクションボタンをクリックします。
- ドロップダウンメニューからHealを選択します。
- Autohealを選択します。
- Filenameを入力します。
- メニュー上で、その他に必要な設定を行います。
- Applyをクリックします。
Healer Autoheal Body <id_range> [Rebuild] [Keep] [Maketolerant] [Logfile [‘logfilename’] [Display]] |
rebuildオプションは、各サーフェスを一度切り離して別々にHealingした後に、それぞれをつなぎ合わせて再度Healingします。場合によっては効果的な修復が可能ですが、非常に計算量が多くなるので、通常のHealingでは上手くいかない場合にのみ使用を推奨します。
keepオプションは元のボディを保持し、Healingしたボディを新しく作成します。
maketolerantオプションは、ACISがエッジをHealingできなかった場合に、Healingされなかったエッジを「許容」します。これにより、Healingを完全に行えなかった場合でもブーリアン操作が可能になります(つまりACISは、場合によっては、問題のあるジオメトリを「許容」することができます)。ただし、このオプションによって「許容」されたカーブであっても、ジオメトリ解析コマンドでは問題のあるエンティティと判断されます。一方、validate geometryコマンドではこのオプションが考慮されます。
logfileオプションを使うと、autohealコマンドの出力をファイルに書き込むことができます。デフォルトのファイル名はautoheal.logです。displayオプションは、ジオメトリ解析と同様に、TrelisのGUIのダイアログウィンドウに結果を表示します。